<追記>
2022年2月1日より、エムアイカードの特典制度や利用方法が変更されました。
詳細はエムアイカード公式サイトで確認できます。
>>エムアイカード特典制度・ご利用方法変更のご案内(エムアイカード公式サイト)
以下の内容には2022年2月1日以前の情報が含まれます。
三越伊勢丹グループ百貨店で買い物をした場合に5~10%のポイントをためることができるエムアイカード プラス(MICARD+)とエムアイカード プラス ゴールド(MICARD+ GOLD)。
どちらを選ぶのがよりお得か迷っている人もいるかと思います。
今回は、エムアイカード プラスとエムアイカード プラス ゴールドの違いを年会費や特典から分析するとともにそれぞれおすすめなパターンをまとめました。
「とりあえず結論から教えて」という方は、目次の「エムアイカード プラスもしくはエムアイカード プラス ゴールドを作るとお得な人」に飛んでいただいて、時間のあるときに他の部分を読んで頂ければと思います。
三越伊勢丹でポイントを貯められる限られたカード
三越伊勢丹グループ百貨店で買い物をした場合にポイントを貯めることができるエムアイカード プラス。年会費が初年度無料(2年目以降2,200円)エムアイカード プラス(一般カード)と年会費が10,000円+税のエムアイカード プラス ゴールド(ゴールドカード)の2種類があります。
これまで提携していたTポイントが2018年3月末をもって提携終了し、2018年4月以降は三越伊勢丹グループ百貨店でのショッピングで貯まるポイントはエムアイポイントのみになります。そして、三越伊勢丹グループ百貨店でお得にエムアイポイントを貯められるクレジットカードは、エムアイカード プラス、エムアイカード プラス ゴールド、エムアイカード ゴールド、エムアイカード(旧名称 エムアイカード スタンダード)のいずれかになります(クレジット機能なしのポイントカードは存在しません)。
エムアイカード プラスとエムアイカード プラス ゴールドの違い
エムアイカード プラスとエムアイカード プラス ゴールドの違いは、大きく「年会費」、「三越伊勢丹グループ百貨店での初年度のポイント率」、「三越伊勢丹グループ百貨店以外でのポイント率」、「特典内容」の4点です。
①年会費
エムアイカード プラスとエムアイカード プラス ゴールドの年会費の違いは次のとおりです。
MICARD+ | MICARD+ GOLD | |||
初年度 | 2年目以降 | 初年度 | 2年目以降 | |
本人カード | 無料 | 2,200円 | 11,000円(※) | |
家族カード (1枚あたり) | 無料 | 2,200円 |
エムアイカード プラスは初年度の年会費が無料なのが大きな特徴です。
※エムアイカードプラスゴールドは、WEBからの新規入会キャンペーンなどで初年度の年会費が無料になることもあります。
私は主婦ですが、エムアイカード プラス ゴールドを作れたので、主婦だから審査に通らないというカードではありません。
②三越伊勢丹グループ百貨店での初年度のポイント率
エムアイカード プラスの利用で貯まるポイントはエムアイポイントです。1ポイント=1円として1ポイント単位で三越伊勢丹グループ百貨店で利用できるほか、JALやANAのマイルに交換することもできます。
※ エムアイポイントは新たに、スターバックスカード、ニトリメンバーズポイント、ビックカメラ、WAON POINTなどと交換できるようになりました。
エムアイカード プラスとエムアイカード プラス ゴールドは、三越伊勢丹グループ百貨店での買い物における初年度のポイント還元率が異なります。
前年のお買物額 | MICARD+ | MICARD+ GOLD | |
三越伊勢丹グループ百貨店 (一品3,000円(税抜)以上の商品を購入の場合) | 初年度 | 5% 100円(税抜)につき5ポイント | 8% 100円(税抜)につき8ポイント |
前年の利用30万円未満 | 5% 100円(税抜)につき5ポイント | ||
前年の利用30万円以上100万円未満 | 8% 100円(税抜)につき8ポイント | ||
前年の利用100万円以上 | 10% 100円(税抜)につき10ポイント |
初年度を除くと、三越伊勢丹グループ百貨店でのポイント率は、エムアイカード プラスとエムアイカード プラス ゴールドともに同じです。
三越伊勢丹グループ百貨店でのポイント率の仕組みや前年のお買物額の算出方法については別の記事にまとめました。
③三越伊勢丹グループ百貨店以外でのポイント率
エムアイカード プラスとエムアイカード プラス ゴールドは、三越伊勢丹グループ百貨店「以外」でのポイント率が異なります。
MICARD+ | MICARD+ GOLD | |
三越伊勢丹グループ百貨店以外 | 0.5% 200円(税込)につき1ポイント | 1% 100円(税込)につき1ポイント |
三越伊勢丹グループ百貨店以外での利用では、エムアイカード プラス ゴールドは、エムアイカード プラスの2倍のポイント率です。
エムアイカード プラスはポイント率が0.5%とあまりよいとはいえないですが、エムアイカード プラス ゴールドはその2倍である1%の高水準といえます。しかも、ポイント付与単位がエムアイカード プラスは200円ごとなのに対して、エムアイカード プラス ゴールドは100円ごとです。エムアイカード プラス ゴールドは細かくポイントが貯まっていくので、日々の小さな買い物でも無駄なくポイントを貯めることができます。
三越伊勢丹グループ百貨店以外でもあってもポイントアップの対象店ではよりお得にポイントが貯まります。例えば、ビックカメラではエムアイカード プラスは1%(100円で1ポイント)、エムアイカード プラス ゴールドは1.5%(200円で3ポイント)が付与されます。
④特典内容
エムアイカード プラスとエムアイカード プラス ゴールドはその特典内容に大きな違いがあります。
ざっくり言うと、
・共通で利用できるサービスについても、エムアイカード プラス ゴールドがポイント優遇率が高い ・ゴールドカード会員だけの特典が充実
といった違いがあります。
気になるサービスの詳細については公式ホームページから確認してみてください。
◆エムアイカード プラス ゴールド会員だけの特典
エムアイカード プラス ゴールド会員だけの特典の中で、個人的に注目している3点を紹介します。
ゴールドカード会員専用クーポン券
エムアイカード プラス ゴールドの会員にはこのようなクーポン券が、入会時と毎年3月末に送られてきます。
2017年時点では、クーポンは14枚綴られていて、次のいずれかのサービスに利用することができます。
①駐車時間延長サービス(1時間分) 駐車場時間延長サービスを利用する場合にクーポン券1枚につき無料サービスを1時間延長できる。1回の利用での枚数制限なし(日本橋本店、松山三越のみ1枚のみ利用可能)。 ②配送料金優待サービス(300円分) 三越伊勢丹グループ百貨店各店での購入商品を配送する際に利用できる。オンラインショップの配送料金に利用することは不可。 ③修理・加工料金優待サービス(300円分) 三越伊勢丹グループ百貨店各店での購入商品を修理・加工する際に利用できる。 ④空港ショップ優待サービス(300円分) 三越伊勢丹グループ空港ショップ各店での支払いで利用できる。
駐車時間延長サービスについては、例えば日本橋三越本店の新館の駐車場の延長料金は30分ごとに200円だそうです。つまり、1時間延長は400円に相当するということになります。クーポン券14枚で400円×14回=5,600円分もお得になるということです。あくまで延長料金に対して利用できるクーポン券です。
つまり、クーポン券14枚で、駐車時間延長を利用する場合は14時間分(店舗によるがおよそ5,600円分相当)無料、その他①~③のサービスを利用する場合は4,200円分無料ということになります。
三越オンラインストアをよく利用する私にとってはオンラインストアで利用できないクーポンなのが残念ですが、三越伊勢丹グループ百貨店に来店する人にとってはお得な特典です。「どれも使わない」という人も古くなっている靴やカバンを修理・加工料金優待サービス4,200円分でお直ししてみてはいかがでしょうか。公式では「三越伊勢丹グループ百貨店各店での購入商品」の修理・加工が対象とありますが、三越内のミスターミニットに電話をしたらどこで買ったものでもOKとの回答がありました(来店する店舗に事前確認がおすすめ)。「○円以上の利用で使える」や「1回につき○枚まで」という縛りがないので、4,200円分を一気に使えます。
空港ラウンジサービス
エムアイカード プラス ゴールドの会員は、国内の主要空港および一部の海外空港のラウンジを無料で利用できます。
参考:MICARD サービスラインナップ ゴールドカードサービス
海外旅行傷害保険
海外旅行に行く機会がある人にとっては、海外旅行保険が付帯されているのはありがたい特典です。
利用付帯といってカードで旅行代金(空港まで行く交通機関の代金の支払いのみでもOK)を決済することで、ケガによる死亡・後遺障害1億円、ケガによる治療費用300万円、疾病による治療費用300万円といった補償をつけることができます。
「すでに持っている他のクレジットカードにも海外旅行保険がついている」という場合でも、死亡・後遺障害「以外」の補償は他のクレジットカードの保険金額と合算した金額まで補償されます(コールセンター確認済み)。ですので、エムアイカード プラス ゴールドでは成田エクスプレスの代金を、他のクレジットカードでその他旅行代金を支払うなどの方法で補償金額を最大にすることもできます。
海外旅行保険の保険金額の詳細やそれ以外のゴールドカード会員特典は、こちらの記事を参考にしてください。
エムアイカード プラスもしくはエムアイカード プラス ゴールドを作るとお得な人
エムアイカード プラスまたはエムアイカード プラス ゴールドかの選択以前に「そもそもエムアイカード プラスもしくはエムアイカード プラス ゴールドを作ってお得になるの?」と思っている方もいるかもしれません。
一言でいえば、三越伊勢丹グループ百貨店で買い物をすることがあるならば、エムアイカード プラスもしくはエムアイカード プラス ゴールドを作るべきといえます。
なぜなら、少なくともエムアイカード プラスは年会費が初年度無料で、三越伊勢丹グループ百貨店でのショッピングで5%もポイントが貯まるからです。
他の還元率の高いクレジットカードでも1.2~1.5%の還元率なので、エムアイカード プラスの5%のポイント率には遠く及びません。例えば、還元率1.2%のリクルートカードを使って三越伊勢丹グループ百貨店で買い物をした場合と、エムアイカード プラスを利用した場合を比較します。
利用額 | リクルートカード (1.2%) | MICARD+ (5%) | 獲得ポイントの差 |
10,000円 | 120ポイント | 500ポイント | 380円相当 |
50,000円 | 600ポイント | 2,500ポイント | 1,900円相当 |
100,000円 | 1,200ポイント | 5,000ポイント | 3,800円相当 |
200,000円 | 2,400ポイント | 10,000ポイント | 7,600円相当 |
300,000円 | 3,600ポイント | 15,000ポイント | 11,400円相当 |
※ リクルートカードの利用で貯まるのはリクルートポイント。1ポイント=1円相当。1円単位で利用可。
※ エムアイカード プラスの利用で貯まるのはエムアイポイント。1ポイント=1円相当。1円単位で利用可。
例えば、三越伊勢丹グループ百貨店で1万円しか利用しなかった場合でも、獲得できるポイント数には380円相当の差が出ます。「そのくらいは微々たる差」と思う人でも5万円の利用で1,900円相当も差が出るとなると、エムアイカード プラスを作らないともったいないと思うのではないでしょうか。
エムアイカード プラスは三越伊勢丹グループ百貨店でたくさん利用する人向けと思っている方もいるかもしれませんが、それほど多くは買い物をしない人でも初年度は年会費無料なので確実にメリットがあります。
しかも、貯まるポイントは当日の次の買い物からすぐに三越伊勢丹グループ百貨店で1ポイント=1円から利用できます。1つ商品を購入して貯めたポイントを次の買い物で使ってしまうこともできるので、ポイントを無駄にしにくいです。
2年目以降は三越伊勢丹グループ百貨店で年間43,200円以上利用すれば、エムアイカード プラスの年会費(2,160円)相当のポイントが獲得できます。
食料品・レストラン・喫茶や3,000円未満の商品の購入では1%ポイントしかつかないことには注意が必要です。
まとめると次の通りです。
エムアイカード プラスを作るか迷ったら・・・ 【初年度】⇒ エムアイカード プラスは初年度年会費が無料なので、絶対にお得 【2年目以降】⇒ 三越伊勢丹グループ百貨店で年間43,200円以上利用するならば年会費相当以上にお得
では、これを踏まえて、エムアイカード プラスがよいか、エムアイカード プラス ゴールドがよいかを考えていきます。
エムアイカード プラスがおすすめの人
年会費11,000円がかかるエムアイカード プラス ゴールドよりエムアイカード プラスを作った方がメリットが出る人はこんなタイプが想定できます。
○三越伊勢丹グループ百貨店での利用は年間135,000円(月平均11,250円)未満
(エムアイカード プラス ゴールドのポイント還元率を初年度8%の場合で計算)
○駐車場、送料無料、修理・加工のサービスを使うことはない
○海外旅行や国内旅行は行かない(付帯保険や空港ラウンジサービスは不要)
○高級レストランはめったに使わない
○ゴールドカードは審査が通るか心配
三越伊勢丹グループ百貨店で年間135,000円以上利用する場合は、エムアイカード プラス ゴールドの年会費相当のポイントが獲得できるので(エムアイカード プラス ゴールドのポイント還元率を初年度の8%とした場合)、エムアイカード プラスよりエムアイカード プラス ゴールドがおすすめです。審査の基準はわかりませんが「ゴールドカードの審査に通るか不安」という場合は、まずはエムアイカード プラスにチャレンジして審査に通れば、その後にエムアイカード プラス ゴールドへアップグレードの申し込みをすることもできます(アップグレードにも審査あり)。
エムアイカード プラス ゴールドがおすすめの人
エムアイカード プラス ゴールドを作れば、年会費(11,000円)以上にお得になる可能性がある人はこんなタイプです。
○三越伊勢丹グループ百貨店で年間135,000円(月平均11,250円)以上利用する (エムアイカード プラス ゴールドのポイント還元率を初年度8%の場合で計算) ⇒年会費相当以上のポイントを獲得! ○結婚内祝や出産内祝など大きい出費を予定している ○海外旅行や国内旅行に行くことがある ⇒旅行保険、空港ラウンジサービス、手荷物無料サービス ○三越伊勢丹グループ百貨店でのお買物は車で行くことが多い ⇒ゴールドカード会員専用クーポン券で駐車時間延長サービス14時間分 ○送料がかかる買い物をすることが多い、大型の家具などを買う予定 ⇒ゴールドカード会員専用クーポン券で配送料金優待サービス4,200円分 ○お直ししたい靴やカバンがある ⇒ゴールドカード会員専用クーポン券で修理・加工料金優待サービス4,200円分 ○白洋舍のクリーニングをよく使う ⇒ドライクリーニング優待券2,160円分 ○一休.comをよりお得に利用したい ⇒一休プレミアサービスのプラチナ会員サービスを最大1年間無料で利用 ○ショッピング保険がついていると安心できる ⇒三越伊勢丹グループ百貨店で購入した商品なら購入から180日間の長期補償
三越伊勢丹グループ百貨店で年間135,000円利用すると年会費と同じ価値がある10,800ポイントを獲得できます(エムアイカード プラス ゴールドのポイント還元率を初年度の8%とした場合)。年間135,000円を確実に利用する場合は、エムアイカード プラスよりエムアイカード プラス ゴールドを選択すると特典も利用できるのでお得です。
また、「普段は三越伊勢丹を使わない」という場合でも結婚や出産で大きな出費を予定している方は、エムアイカード プラス ゴールドがおすすめ!私も結婚内祝はすべて三越オンラインストアを利用しましたが、年間135,000円はあっという間に超えました。エムアイカード プラス ゴールドは入会キャンペーンも実施中なので、キャンペーンを利用すればさらにお得です。
旅行保険、空港ラウンジサービス、手荷物無料サービスも特に海外旅行に行く機会があるならばメリットが大きいです。
カードのグレード切り替え
エムアイカード プラスは、カードのグレード切り替え(エムアイカード プラス → エムアイカード プラス ゴールド、エムアイカード プラス ゴールド → エムアイカード プラス)申請を行うことができます。切り替えには所定の審査があります。
エムアイカード プラスからエムアイカード プラス ゴールドへのアップグレード
エムアイカード プラスからエムアイカード プラス ゴールドへのアップグレードの申し込み方法は次の3通りです。
- Webエムアイカードのマイページ
- 電話
- 三越伊勢丹グループ百貨店のカードカウンター
コールセンターによると、マイページや電話の場合は、書類を請求して約1週間後に到着する申込書を返送後2週間という流れだそうです。
アップグレードの審査に落ちた場合は、現在使っているエムアイカード プラスはそのまま利用できます。
エムアイカード プラス ゴールドからエムアイカード プラスへのダウングレード
エムアイカード プラス ゴールドからエムアイカード プラスへのダウングレードの申し込み方法は次の2通りです。
- 電話
- 三越伊勢丹グループ百貨店のカードカウンター
※WEBからは申し込みできません。
エムアイカード プラス ゴールドからエムアイカード プラスに切り替えた場合は、エムアイカード プラスの初年度年会費は無料にならないことには注意が必要です(エムアイカード プラスの初年度年会費が無料のサービスは、エムアイカード プラスもエムアイカード プラス ゴールドも保有していたことがない人が対象です)。
まとめ
初年度の年会費無料のエムアイカード プラスは、少なくとも入会してからの1年間は絶対に損することがありません。
ゴールドカードと比較すると審査が厳しくないことは予想できます。
すぐに確実にお得にしたいという場合は、まずはエムアイカード プラスを作ってみるのがよいでしょう。
エムアイカード プラス ゴールドの豊富な特典についてまとめた記事はこちら↓
私がエムアイカード プラス ゴールドを申し込んだ際の到着までの日数やWEB申し込みのポイントをまとめました。