派遣の職場見学で後悔しない6つの事前準備!体験をもとに忘れがちなポイントを整理。

本ページはプロモーションが含まれています
派遣職場見学転職活動
(本ページの情報は執筆当時のものです。最新の情報とは異なる場合があります)

派遣会社に登録して、希望に合う会社を見つけて応募したら、派遣会社から『職場見学』があると言われたことはありませんか?

『職場見学』と言っても言葉通り職場を見学するんじゃないんです。しっかりとした準備が必要ですよ。私の体験を元にこれをしておけば安心という職場見学の事前準備の6つのポイントを詳しく解説してていきます。

すでに準備が完璧という方は、職場見学当日の記事をご覧ください。

職場見学とは

先日、派遣社員として働くことになった際に、派遣先の『職場見学』なるものに行ってきました。

派遣会社に登録し気になる派遣先に応募し、無事に派遣会社内の選考に通過。「明日にでも『職場見学』がある予定ですがよろしいですか」と派遣会社の営業さんに言われたので、「事前にわざわざ職場を見せてくれるんだー」くらいに思っていましたが、これが大間違い。

『職場見学』はすなわち面談のことです。行く前に気づいてよかったです(笑)

「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に 関する法律の一部を改正する法律」(以下、派遣法)では、原則として事前面接が禁止されています。

派遣先による「派遣労働者を特定することを目的とする行為」が禁止されていて、一般社団法人日本人材派遣協会によると、事前面接以外にも履歴書等の提出要請などが禁止されているとのことです。

具体的な禁止行為とは?

「派遣労働者を特定することを目的とする行為」とは、派遣労働者の候補者の中から特定の者を派遣労働者と して派遣先が選択することを目的とする行為をいいます。

例)

◆事前面接

◆履歴書等の提出要請

◆若年者に限ること

◆性別を限定すること

◆適性検査

また、派遣先は派遣元事業主及び派遣労働者等に事前面接などを要請することもできません。

出典:一般社団法人日本人材派遣協会

しかし、実態としては事前面接はごく普通に行われています。労働者がその派遣先が自分に合ってるかどうかを判断する場として設けられている名目にしているはずですが、実際は派遣先が労働者を選んでることもありますよ。私は職場見学の後に「他の派遣会社から紹介された人を採用することにしたから」という言ってはいけないだろう理由で派遣先に断られたこともあります。

事前に面接をしミスマッチを防ぐことで、派遣先及び労働者双方にとってメリットがある場合もあるかと思いますが、派遣法ギリギリのところということでしょうか。

労働者が「いえ、事前の面談はしません」と断る権利はありますが、私は「そんなこと言ったらその派遣先で働くのは難しいかも」と恐れて断れませんね。残念ながら、もうそういう仕組みになっていると割り切るしかないかもしれません。

さて、職場見学がすなわち面接だとわかったならば、しっかりと準備をして臨むしかありませんね。

お仕事スタートまでの流れ

まず、派遣会社に登録してから派遣先でお仕事をスタートするまでの流れについて簡単に説明します。

日数等はあくまで目安です。いろいろな派遣会社がありますが、私の登録した会社はすべて同じ流れでした。

Webで登録

会場で登録会(パソコンスキルなどをテスト)

自宅でマイページから求人を検索

パソコンもしくは電話で希望求人にエントリー

(エントリーとは、応募前の『このお仕事が気になっていて詳細が知りたいです』の意思表示のことです。同時に複数社にエントリーできます)

↓(即日~2,3営業日)

派遣会社からエントリーしたお仕事の詳細説明の電話がくる

『この会社で働きたい!』と思ったら応募

(『詳細を聞いたらイメージと違った』と思ったら応募しないことも可能)

※エントリーと違い、1つの派遣会社から同時に複数社に応募することはできません。

派遣会社内での選考

↓(即日~2,3営業日くらい)

選考に通ったら職場見学(面談)の日程設定の電話がくる

↓(翌営業日~1週間くらい)

職場見学(面談)

※職場見学後に就業の意向は変わらないか派遣会社から確認されます

↓(即日~2,3営業日くらい)

派遣会社から就業決定の電話連絡

※就業先から断られるとここで「今回は残念ながら・・・」という電話がきます。

↓(決められた開始日から。早いときは翌営業日)

就業スタート

基本情報

職場見学は、会社によってさまざまな形式があるとは思いますが、私が経験した職場見学に共通する情報は次のとおりです。

  • 面談場所は派遣先の企業(職場見学とう名目だから当然ですね)
  • 派遣会社の営業担当者が同席
  • 派遣先の面談者は、配属予定部署の担当者や人事担当者であることが多い。
  • 所要時間は15~30分程度

また、会議室にさっと通されて面談して終わったらすぐに帰るという流れで、実際に職場を見せてくれた企業はこれまで1社だけです。『職場見学』なのに変な感じですね・・・。

職場見学に向けた事前準備

職場見学は実質の面接。事前準備はとても重要です。

私は6つの事前準備を必ず行っていました。

この6つを済ませておけば、当日慌てることはないでしょう。

(1)職歴説明はどのようにするか確認しておく

(2)『キャリアシート』を送信してもらう

(3)職歴説明の練習と質疑応答の想定

(4)最後の質問を考える

(5)企業ホームページの確認

(6)スーツ、靴を用意

では、それぞれ詳しく解説していきます。

(1)職歴説明はどのようにするか確認しておく

職場見学の前に派遣会社から就業先企業に『キャリアシート』などといった名称の派遣社員の職歴を簡単にまとめた書類が送られています。『キャリアシート』には個人情報に当たる氏名や勤めた企業の名称などは記載されていません。(派遣法上で前述の「派遣労働者を特定することを目的とする行為」になってしまうから)

20××年×月~20××年×月

金融機関

総務事務
・備品管理、会議室管理、来客応対、電話応対

『キャリアシート』には例えばこんな感じに記載されています。在職した企業名は記載されませんし、担当業務も結構ざっくりなことが多いです。

職場見学の際にはこの『キャリアシート』を元に職歴説明を行います。職歴説明の方法は大きく分けて次の3通りです。

①自身で職歴を説明

②派遣会社の人が代わりに職歴を説明、その後自身で補足説明

③派遣先の方が職歴について質問するので、それに答える形で説明

私は①と③のパターンしか経験したことがないです。

派遣会社の営業担当者にどのパターンなのか事前に確認しておくと心の準備ができます。特に自身で職歴を説明するとなると、突然には理路整然と話せないものです。

ただし、どのパターンだとしても自身で職歴を1分程度で話せるようにしておけばより安心です。

(2)『キャリアシート』を送信してもらう

『キャリアシート』は事前にメールで送信をしてもらうことをおすすめします。派遣会社に登録した職歴をもとに作成されているのですが、思ったより簡潔だったり複数の業務を担当していた場合も一部業務のみ抜粋されていたりします。

当日、「では、『キャリアシート』をもとに説明してください」と言われて、初めて見る『キャリアシート』の内容が予想外だと混乱するので、実際に面談で使用する『キャリアシート』を見て職歴説明や想定質問の練習をするのが一番です。

(3)職歴説明の練習と質疑応答の想定

職歴説明は、求人内容をよく読んで、派遣先が求めるスキルをアピールできるような構成で考えました。私は緊張しやすいので、何も見ずに職歴を1分程度で説明する練習をしました。

派遣会社のマイページで求人の内容を再確認する際には、印刷してしっかり読み込むのがおすすめです。画面でさーっとみると見落としが結構あるんですよね。

派遣先は、あなたにどんなスキルを求めていますか?

職場の雰囲気(忙しい、静か等)にあなたは馴染めますか?

必要なスキルが書かれているとすれば、職場見学当日に職歴説明でそのスキルを特にアピールしましょう

私は、職歴が複数あったので、職務内容が応募している求人の職務とまったく異なる職歴については「まず新卒で不動産(仮)会社に入社し、3年間営業を担当しました」くらいにさらっとした説明にしました。

そして、派遣社員が職場に馴染むことは重要視されます。例えば、忙しい雰囲気の職場の場合、採用後に『思ったより忙しい職場だったからイヤ』と言ってすぐに辞めてしまう人は採用したくないですよね。「前職は活気のある忙しい職場でしたので、スピーディーかつ正確に仕事を進めることに慣れています」などと職場環境に馴染めることをアピールすると好印象ですね。

また、どのようなことを質問されるか想定問答を考えました。例えば、「なぜ転職したのですか」などは、万が一質問された時にネガティブな表現にならないように注意しました。実際には業務多忙で辞めたのを、「今後はコツコツとした事務をしていきたいと思って」といった具合にです。

また、職場見学の所要時間を派遣会社に確認しておくとよいでしょう。私の経験では、職場見学は15~30分程度でさくっと終わることが多かったです。派遣先によっては、もっと長い場合もあるでしょう。「20分程度の面談ですが、うち15分程度が就業先からの業務説明ですよ」などと教えてもらうと『職歴説明や質疑は5分程度か』と参考になりました。

(4)最後の質問を考える

面談の最後には「何か質問はありますか」と聞かれることがほとんどです。つい事前に質問事項を考えていくのを忘れるとパッとは出ないものです。

私は例えばこんなことを質問していました。

〇「担当の業務は月にどのくらいの件数があるのでしょうか」
 (例えば労務事務ならば、健康保険加入事務が月〇件など)

〇「年間(月間)ではどの時期が繁忙期になりますでしょうか」
 (月初が忙しい、3月が忙しいなど)

〇「何名の部署に配属予定でしょうか。派遣社員の方は他にいらっしゃるのでしょうか」
 (部署の男女比や年齢構成、雰囲気を説明してくれる場合もありますよ。派遣社員の受け入れが多い会社は働きやすいですよね)

〇「就業のスタート日は〇日頃ということですが、遅くなることもあるのでしょうか」
 (求人には『〇月〇日頃~』のように書かれていることもあるので。派遣会社がもちろん確認していますが、少しでも早く働きたいです!いつからでも働けます!みたいにアピールしました)

「何かしら質問をしないとマイナスに思われる」という意見もありますが、あまりにも無意味な質問を無理にするくらいならば何もしないほうがましかと個人的には思います。

私は考えていった質問が面談の間にすべて解消してしまった場合は、「詳しく説明していただけてよくわかりましたので、特にございません」と答えていました。こう答えた面談でもちゃんと受かりましたよ。

(5)企業ホームページの確認

実際に面談で「当社の業務はご存知ですか」などといったことを質問されることはなかったですが、勤める会社がどのような業務を行っているか知ることは大事だろうと思いました。

企業のホームページがある場合は、必ず目を通しましょう。万が一「ホームページはご覧になりましたか」といったことを聞かれた時に「見ていません・・・」と答えるよりは「拝見しました」と答えたいですよね。

(6)スーツ、靴を用意

職場見学当日の服装は『スーツかジャケットで』など事前に指示されることが多いですので指定に従いましょう。派遣会社の営業担当者もスーツで来ることが多いので、スーツが無難かと個人的には思います。

クローゼットにしまっているスーツにしわはないですか?当日にくしゃくしゃだと慌ててしまいますよ。靴は汚れていませんか?靴が汚れていると案外目立ちますし、印象がよくないです。女性はストッキングもきちんと準備しておくとよいですね。

さて、準備は完璧です。次は、とうとう職場見学の当日

どんなことをするの?何を聞かれるの?
続きは、職場見学当日の体験談で↓

職場見学後に辞退できるかなどの様々な疑問についてまとめました。

失業給付を受給しながら就職活動をしている方へ。

求人が豊富なリクルートスタッフィングは、私も登録しています。

リクルートスタッフィングの簡単登録はこちらから。

リクルートスタッフィング

登録しないでも今掲載されているお仕事の情報を見ることができるので、まずは興味のある求人が掲載されているか確認してみましょう。人気の仕事は掲載期間がとても短いです。